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美容と健康

妊娠線

妊娠線 イラスト 妊娠線とは?
妊婦さんのおなかや太ももなどに何本もできる細い線のことです。
おなかが大きくなると、皮膚の表面が伸びていくのに対し、皮膚の内側にある真皮や皮下組織と呼ばれる部分は伸びにくいため、急激な伸びについていけません。その結果、皮下組織に亀裂が入り、妊娠線、肉割れと呼ばれる赤紫色の線ができてしまいす。
一度できてしまった妊娠線は、完全に消えることはないと言われており、出産後の女性にとっては、憂うつな悩みのひとつになることもあります。妊娠中にしっかり予防することが大切です。


妊娠線ができるメカニズム
私たちの皮膚は大きく分けて、表皮、真皮、皮下組織の三層から成り立っています。妊娠すると赤ちゃんの成長とともにどんどんおなかが大きくなり、皮膚も急激に伸ばされます。このとき、表皮は伸縮性があるので、おなかや胸が大きくなっても比較的スムーズに伸びますが、真皮と皮下組織の一部は弾力性がないため、急激に伸びることができません。

そのため表皮の下に亀裂ができてしまい、赤紫色の線状斑が現れます。これが妊娠線です。急激な体重増加や、腹囲の増加が大きな要因のひとつですが、皮膚の乾燥や、栄養不足、老化によってハリが失われることも、妊娠線ができる要因となります。

妊娠線は、皮膚の内側に傷がついてしまった状態です。妊娠線の1本の線幅は2~3mm、長さ5cm程度で、触ると周囲の皮膚よりへこんでいます。出産後、腹囲が少しずつ元に戻ると、赤紫色の妊娠線が薄くなり、白っぽい線に変化します。白銀色になり光にあたるとテカリが出る状態になることもあります。それ以降、妊娠線はなかなか消えません。

また、妊娠線ができるときに痛みはありませんが、かゆみを伴うことがあります。これは「妊娠性掻痒(そうよう)」または「妊娠性掻疹(そうしん)」などと呼ばれ、妊娠中に起こる代表的な皮膚トラブルの一種です。

必要以上にかいてしまい炎症を起こすなど、皮膚トラブルを拡大させてしまうこともありますので、かゆみの強い場合は医師に相談しましょう。


妊娠線のできやすい場所
おなかだけではなく、おしりや太もも、二の腕、ひざの裏、胸などです。

これらは、もともと皮膚がやわらかいので、皮膚の表面が伸びやすく、妊娠線ができやすくなります。
できかたは人それぞれで、2~3本だけで済む人もいれば、おなかや胸全体にできてしまう人もいます。また、妊娠中はおなかが大きいため気がつかずに出産後に妊娠線を見つけることもあります。
自分からは見えにくい下腹部にできることが多いので、鏡などを使い注意しましょう。


妊娠線ができやすい時期
妊娠線ができる時期は人によってちがいがあります。早い人だと妊娠4ヶ月ごろから、妊娠線ができることもあります。一般的には、つわりが終わり、食欲が増すことで急激に体重が増加する妊娠6ヶ月ごろからできる人が多いと言われています。また、この時期は胸や太ももにも妊娠線ができることがあります。
胸にできる妊娠線は乳輪を中心に放射線状に現れやすく、太ももも同じく放射線状にできます。


妊娠線ができやすい人
妊娠線ができる可能性は妊婦さん全員にありますが、その中でも特に妊娠線ができやすい条件があります。
妊娠線ができやすいのは、
・一般的に太めの人
→皮下脂肪が厚いと皮下組織が伸びにくくなり、皮膚に亀裂が入りやすくなるためです。

・急激に体重が増えて腹囲が大きくなった人
・小柄でも妊娠中におなかが比較的大きくなった人
→その分皮膚が伸びるため、妊娠線ができやすくなります。

・双子などの多胎児妊娠の人
→子宮が大きくなることでおなかが大きくなり、妊娠線ができやすくなります。

・2人目、3人目などの経産婦の人
→一度出産を経験しているので、子宮が伸びやすく、急激におなかが大きくなり、妊娠線ができやすくなります。

・加齢や日焼けなどによって肌が老化している人、乾燥肌の人
→肌にうるおいが少なく、柔軟性が乏しいので、亀裂ができやすくなります。また、つわりの影響で体重が大きく増加していない場合でも、栄養状態が悪くなり、肌が少し引っ張られただけで妊娠線ができやすくなります。
予防法
・クリームなどで肌を保湿する
皮膚が乾燥すると、弾力性や伸縮性が失われ、皮膚の表面はうまく伸びることができず、妊娠線ができやすくなってしまいます。妊娠初期から妊娠線予防クリームを、おなかや太もも、胸などの妊娠線ができやすいところに塗って、肌をやわらかい状態に保っておくようにしましょう。
妊娠線予防クリームには保湿効果も含まれているので、かさつきやすくなる妊娠中の肌にうるおいをもたらします。肌がうるおい、柔軟な状態を保っていれば、おなかが大きくなる際に皮膚が柔軟に伸びて妊娠線を防ぐことになります。毎日、お風呂あがりにおなか、太もも、おしりなどに念入りに、下から上へ妊娠線予防クリームを塗りましょう。おなか全体を保湿することがポイントです。指による摩擦で敏感になった肌に刺激を与えないためにも、よく伸びて指どおりのいい、滑らかなクリームがオススメです。

・体重増加に気をつける
皮下脂肪をためていると、妊娠線ができやすいと言われています。まずは妊娠中に急激に体重を増やさないようにすることが大切です。食べ過ぎて急激に太ってしまうと、肌が急激に引っ張られるので妊娠線ができやすくなってしまいます。急激な体重増加は妊娠線だけでなく、妊娠中毒症の心配にもなります。
おなかの赤ちゃんが健やかに育つ、標準的な体重増加(8~10㎏程度)にとどめるように、食事管理を心がけ、適度な運動をしましょう。
しかし、太らないようにと極端に油分を抜いたりすると皮脂の分泌が悪くなって、肌トラブルを起こしやすくなります。赤ちゃんのためにも自分のためにも、なるべくたくさんの種類の食品を摂るようにしましょう。
高カロリーな食事は控えて、野菜、豆類、魚類、豚や鶏などをバランス良く食べ、良質なタンパク質を摂取するようにしましょう。また、コラーゲンが多く含まれている食品も肌に弾力を与えてくれますよ。
●妊娠線ができてしまったら?
妊娠線ができてもおなかの赤ちゃんやママの体に健康上の影響は特にありません。妊娠線ができるときに、かゆみを伴うことがありますので、かゆみの強い場合は、医師に相談しましょう。
また、できてしまった妊娠線は残念ながら完全に消えることはありません。しかし、妊娠中は赤紫色だったものが、出産後徐々に薄くなり、白っぽく目立たなくなります。妊娠線ができてしまった後でも、保湿クリームを塗ったり、マッサージをすることで、それ以上濃くならないようにすることができるので、あきらめないことが肝心です。
関連情報→妊娠線の予防法