美容と健康

妊娠中の出血
掲載日:2015.02.03
妊娠中のトラブルの中でもヒヤっとする下半身からの「出血」。
同じ出血でも色々とパターンがあります。あらかじめ知っておけば、いざという時にどのように行動すれば良いのか判断材料になりますよね。
今回は、そんな「妊娠中の出血」についての記事です。

[参考]お腹をおさえる女性
出血があったらどうする?
量は少なくともまずは病院に連絡を
妊娠中の出血は、危険なものとそうでないものがあります。
腹痛を伴ったり、大量の出血があった場合はすぐに病院に行きましょう。
「子宮膣部びらん」や「痔」などによる出血であれば心配はいりませんが、妊娠中に出血があるということは、少なくとも体の中で何か変化が起きているということです。トラブルの大小関わらず自己判断はせず、まずは病院に連絡して指示にしたがいましょう。
出血の特徴を見てみよう
出血した時は、次のような点をチェックしよう!
- ・血の量(多い日の生理のような量?それとも微量?)
- ・血の色(褐色?真っ赤?ピンク色?)
- ・お腹の痛み(張っていたり痛んだりしていないか)
- etc…
妊娠時の出血の例
- 妊娠初期
- 妊娠中期
- 妊娠後期
- その他
着床出血
受精卵が着床した時に出血する場合がありますが、誰しもが経験する出血ではありません。
生理のような出血が少量ある程度で、痛みもなく数日で止まります。
切迫流産、流産
流産するかもしれない状態を「切迫流産」といいます。子宮からの出血が少量ずつ見られ、腹痛を伴うことも多いです。入院または絶対安静で治療を行います。
絨毛膜下血腫
受精卵が着床する際に子宮内膜に傷がつくことが原因で、血腫(血の塊)が出血することがあります。茶色いおりものが見られます。
基本的には心配のいらない症状ですが、血腫が大きい場合は油断できません。
子宮外妊娠
受精卵が子宮以外のところで着床してしまうことを「子宮外妊娠」といいます。
出血や下腹部の痛みを伴います。すぐに病院に行きましょう。
初期症状がなく、大事に至るまで気づかないという場合もあるようです。最近ではエコー診断などで子宮外妊娠発覚の精度が上がっているので、定期健診にはちゃんと行くようにしましょうね!
切迫早産、早産
通常、出産は妊娠37週~41週あたりに始まるのが望ましいとされていますが、それよりも早く出産する場合(22週~36週あたり)を早産といいます。
切迫早産は、早産になりかけている状態のことを言います。早産の時期にお腹の張りや出血、破水など出産前の特徴が見られた場合は切迫早産の恐れがあります。すぐに病院へ。
前置胎盤
胎盤が内子宮口をふさいでいる状態のこと。帝王切開になる可能性が高いでしょう。
痛みはなく特に症状も出ませんが、突然の出血や大量の出血が起こった場合はすぐに病院に行きましょう。
おしるし
妊娠後期の少量で粘り気のある赤い血であれば、出産が近いという「おしるし」の可能性があります。
常位胎盤早期剥離
出産前に胎盤が剥がれてしまうこと。赤ちゃんにとっても母体にとっても非常に危険な状態です。
お腹の強い張り、腹痛と多量の出血があります。出血があまりない場合でも、子宮の中では出血している場合があります。
痔
子宮からの出血ではなく肛門からの出血です。妊娠中は痔になりやすいで注意が必要です。
⇒妊娠中の便秘と痔
子宮膣部びらん
子宮膣部がただれているようにみえる部分を「びらん」と呼びます。ただれているように見えるだけで病気ではなく、生理的な現象だそうです。
びらんがあると、タンポンや性交時の刺激で出血することがあります。
また、感染症にもかかりやすくなります。
内診による出血、セックスによる出血、外出時の出血
定期健診の内診など、刺激によって出血をすることがあります。
記事の参考サイト
■日本産科婦人科学会
■gooベビー

おかしいなと感じたら、すぐに病院へ連絡しましょうね…!
こちらの記事が気に入った方は↓
いいね!しよう